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体調症状別サウナ活用法
 肌がイキづく、高温乾燥の本格サウナ浴 
 色の白いは七難かくす−-と昔の諺にあります。これは、肌色のことをいっているのはもちろんですが、きめがこまかく、潤いと張りのある、みずみずしい肌のことをもさしているのです。
 確かに、年齢に関係なく、透明感のある、美しい肌をした人をみると、顔立ちよりも、肌の美しさにみとれ“きれいな人”と思ってしまいます。 肌が美しいことは、年をとればとるほど、その人がきれいに見えるかどうかの大きな要素となります。


●肌をいためる環境
 現代は、昔と違って空気が非常に汚れています。工場から出る煙、自動車のまき散らす排ガス、ビルの暖房による排煙……などなどがそうです。
 そして地球上の様々な環境変化によって空気も乾燥傾向にあります。そこへもってきて、オフィスや家の冷暖房が整い、いっそうの乾燥状態をもたらしています。さらに、私たちが太陽に当たる時間も減ってきています。
 こうしたことが、私たちの肌には、とても大きな負担を強いているのです。
 こうした空気の汚れや乾燥ばかりでなく、過密社会や人間関係の複雑化などによるストレス、さらに油性化粧品の濫用などによって私たち現代人の肌には、汚れが深く浸透しています。
 そんなわけで、みずみずしく、美しい肌を保とうとすれば、私たちはかなりの努力が必要になっています


 美肌づくり  高温乾燥サウナ浴は皮膚の新陳代謝をよくしてくれます

 美しい肌というのは、血行がよく、みずみずしく、張りのあることが条件です。
 それには、まず、肌に汚れをためないことです。
 といっても、ただ洗顔をよくしていればいいというものではありません。
 空気の汚れや油性化粧品の使用などによって、肌の奥深く入り込んだ汚れは、ただ洗顔をするだけでは、取り除くことはできません。
 奥深く入り込んだ汚れを取り除くには、肌の新陳代謝をよくしなければなりません。
 高温乾燥のサウナ浴は、皮膚の新陳代謝をよくするには、最高の入浴法といえます。

●温熱→発汗→血液の循環の高まり
 高温乾燥のサウナに入ると、10分もしないうちに大粒の汗が皮膚表面に吹き出してきます。これは温熱作用によって体の血液の循環が高まり、血管が拡張して、新陳代謝が高まった結果です。
 新陳代謝が高まると、汗腺も刺激されて開き、どんどん汗が出てくるのです。この汗には体内の老廃物、皮脂腺深く入り込んださまざまな汚れが含まれています。
 また、新陳代謝が高まると、ホルモンの分泌もよくなります。
 ホルモンがスムーズに血中から皮膚に送られると、肌は白くなりますし、また皮下脂肪も均等に行きわたり、しっとりとした肌理のこまかい肌をつくるのです。ですから、サウナ浴は、美しい肌をつくる絶好のチャンスなのです。


  サウナの入浴温度と回数
     
 美肌づくりのための決め手は、サウナの温度と入浴回数です

 美しい肌をつくるためのサウナ浴も、温度と回数が決め手になります。
 まず、よく体の汚れを洗い落としてから入ることが第一。
 そして温度は、80〜90度ぐらいが適当です。100度以上の高温サウナは、乾燥が強すぎて、肌にはよくありません。
 この80〜90度くらいのサウナと、冷水浴の温度交替浴も大きなポイントです。
 というのは、この温熱←→冷水による皮膚の刺激が、血管の拡張・収縮をして、血行をよりよくし、皮膚に栄養をゆきわたらせます。また、ホルモンの分泌も促進します。
 また、温←→冷の反復刺激が、皮膚の皮下組織への刺激となり、マッサージ的効果も果たしますし、なによりも皮膚を丈夫にしてくれるのです。皮膚が丈夫なことも、美しい肌には欠かせない条件です。
 1回のサウナ浴は7〜8分。
 つまり、美しい肌をつくるためのサウナ浴は、まず、普通のお風呂に入って体を清潔にするとともに、体温をある程度高めてからサウナに入り、短時間で、冷水浴と温浴の温度交替浴をすることです。
 温度が高すぎるのは、汗を出し過ぎて肌を乾燥させる結果になりますから、好ましくありません。

 スキンケア  サウナ浴のあと、肌の手入れをしっかりすることも大切です

 汗を出し、新陳代謝がよくなっているサウナ浴後の肌は、ホルモンの分泌もよくなってツルツル、ツヤツヤしていますが、汗とともに皮脂も出た肌は乾燥状態になっています。
 ツヤツヤして気持ちがいいからと、そのままほうっておかず、すぐにスキンケアを行わなくては、効果は半減します。
 たっぷりの化粧水をたたき込むようにして顔・首すじなどにつけ、そのあと皮脂膜と同じ働きをする成分を含んだ乳液や保湿クリームを十分に、丁寧にすり込んでおくことも忘れてはいけません。こうしたサウナ浴を3カ月も続ければ、肌は見違えるようにきれいになります。

 


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